待遇改善やスキルアップのために、転職を検討しているエンジニアは多くいるでしょう。
ただ、インターネットやSNSなどを見ていると、転職に失敗してしまったエンジニアの声が多く目立ちます。
このような発信を見ると、エンジニアとして転職するのが怖くなってしまいますよね。
そこでこの記事では、エンジニアが転職に失敗する原因と、転職を成功させるためのコツについて詳しく解説していきます。
エンジニアの転職は失敗しやすいって本当?
インターネットやSNSなどでは、エンジニアの転職は失敗しやすいという発信が目立ちます。
ただ、この考え方は間違っていて、エンジニアだから転職に失敗するのではなく、転職に関する知識ややり方が間違っているから失敗するのです。
つまり、転職の知識や準備さえしっかりと行っていれば、自分の理想や希望に近い企業に転職をしやすくなるということです。
転職を検討しているエンジニアの方は、今回紹介するポイントを参考にしながら、慎重に準備を進めていきましょう。
転職に失敗しやすいエンジニアの特徴
転職には様々な知識や準備が必要であり、適当に転職活動を始めると失敗する可能性が高くなります。
転職に失敗しやすいエンジニアの特徴は、以下の通りです。
・スキル不足
・リサーチ不足
・条件が多すぎる
・転職回数が多すぎる
それぞれについて、詳しく見ていきましょう。
スキル不足
転職をする際は、自分のスキルや知識などを客観的に判断し、正しく市場価値を算出してから、自分のレベルに合った企業を探していかなければなりません。
ただ、エンジニアとして転職を検討している方の中には、自分のレベルに合っていない企業を候補として挙げてしまう方も多いです。
その理由としては、
・有名な企業だから
・待遇がいいから
など様々ですが、自分のレベルに合っていない企業に転職をしようとすると、成功確率がグッと下がってしまいますので注意しましょう。
リサーチ不足
転職を成功させるためには、丁寧にリサーチを行う必要があります。
例えば、
・年収
・福利厚生
・業務内容
などです。
これらの情報をしっかりと集めておかないと、ミスマッチが起こる可能性が高くなるのです。
実際に、転職をしてから「やっぱり前の会社の方が良かったな」と感じてしまうケースも多くありますので、慎重にリサーチを行うようにしましょう。
条件が多すぎる
転職を検討しているエンジニアの多くは、譲れない条件やこだわりを持っていると思います。
例えば、
・年収〇万円以上
・年間休日○日以上
・フレックス制
などです。
このようなこだわりを持つことは大切ですが、条件が多すぎると企業側と折り合いがつかなくなり、転職に時間がかかったり、不採用になってしまったりする可能性が高くなります。
転職を成功させるためには、こだわりを持ちつつ、企業側に譲歩する姿勢を見せることが大切です。
スムーズに転職をしたいと考えている方は、
・絶対に譲れない条件
・妥協しても良い条件
を明確にしてから、転職活動を始めるようにしましょう。
転職回数が多すぎる
エンジニアに限った話ではありませんが、転職回数が多すぎる方は市場価値が下がる傾向にあります。
なぜなら、企業側に、
「採用してもどうせすぐにやめてしまうだろうな」
と思われてしまう可能性が高いからです。
とはいえ、転職回数というのは後から減らしたり、ごまかしたりすることはできません。
転職回数が人よりも多い場合は、なぜ複数回転職したのかを、企業側に納得してもらえるように説明することが大切です。
また、知識やスキル、経験の部分をアピールすることによって、転職回数が多いというマイナスポイントをカバーできる可能性が高くなりますので、自分の強みや武器についても明確にしておきましょう。
エンジニアが転職を成功させるコツ5選
では次に、エンジニアが転職を成功させるコツについて詳しく解説していきます。
目的を明確にする
エンジニアが転職を成功させるためには、目的を明確にすることが大切です。
例えば、
・年収を上げたい
・休みを増やしたい
・残業を減らしたい
・スキルアップしたい
などです。
このように、目的がはっきりしていれば、その目的を達成できそうな企業を見つけやすくなります。
逆に目的が明確になっていないと、無限にある候補の中から自分に合った企業を見つけにくくなりますので注意してください。
転職までのスケジュールを立てる
スムーズに転職を成功させるためには、転職をするまでのスケジュールを先に立てておくことが大切です。
先ほども解説したように、転職においては思っているよりもやることが多いです。
事前にスケジュールを立てておけば、次に何をすべきなのかが明確になるため、効率よく転職活動を行えるようになります。
希望条件を整理する
エンジニアが自分に合った企業を見つけるためには、希望条件を事前に整理しておく必要があります。
年収や休日、残業の有無や福利厚生など、まずは難しいことを考えず、自分の希望を紙などに書き出してみましょう。
そのうえで、妥協できる部分と譲れない部分を明確にし、その条件に合った企業を探すことによって、自分の希望や理想に近い企業を見つけやすくなります。
自己分析を徹底的に行う
転職を成功させるためには、自己分析を徹底的に行うことが大切です。
エンジニアとしての経験が長い方の中には、
「自己分析をしなくても、自分のことは自分が一番よく分かっている」
と考える方もいると思います。
ただ、そのような方でも、自己分析をすることによって自分でも知らなかった一面に気付けることが多々あります。
自分のことを正確に知るというのが、転職成功のカギを握りますので、まずは丁寧に自己分析を行うことから始めてみましょう。
転職サービスを活用する
転職活動は、やろうと思えば自分一人でも行えます。
ただ、繰り返しになりますが、転職活動においては思っているよりもやるべきことが多いため、自分一人で進めるとなると、相当な時間と労力が必要になります。
スムーズに転職活動を進めたい方には、転職サービスの利用がおすすめです。
転職サイトや転職エージェントなどを活用することによって、候補となる企業も見つけやすくなりますし、面接対策や資料添削、スケジュール調整などもサポートしてもらえるようになりますので、スムーズに転職を成功させやすくなります。
エンジニア転職でよくあるパターン
では最後に、エンジニア転職でよくあるパターンと、それぞれの注意点について詳しく解説していきます。
エンジニアからエンジニアに転職
エンジニア転職において最も一般的なのが、同業同職種への転職です。
既にエンジニアとしてのスキルや知識が身についている場合、スムーズに転職を成功させられるでしょう。
ご存じの方も多いと思いますが、現状エンジニアは業界全体で人材不足に陥っているため、好条件の求人に出会える可能性も高いといえます。
ただし、同職種への転職ということもあり、給料の悩みや労働環境の悩みを改善できないケースもありますので、転職先企業は慎重に探していかなければなりません。
エンジニアからコンサルに転職
エンジニアとしてのスキルや知識、経験がある場合は、上流職ともいえるコンサルへの転職を目指すことも可能です。
コンサルに転職をすることによって、今よりもさらに専門性を高められますし、視野も広くなります。
ただし、コンサルに転職をする場合は、
・リーダーシップ
・チームビルディング
などのスキルも必要になりますので、注意が必要です。
異業種転職
「エンジニア以外の仕事をしてみたい」
という場合は、エンジニアやITとは一切関係のない業種への転職を検討してみましょう。
異業種転職に挑戦することにより、これまでとは状況や環境がガラッと変わりますので、新たな気持ちで仕事に取り組めるようになります。
ただし、異業種転職の場合はこれまで培ってきたエンジニアとしてのキャリアを直接活かせないケースもあり、1からキャリアを積み上げる必要が出てきますので注意してください。
まとめ
転職を検討しているエンジニアの中には、インターネットやSNSで発信されている「失敗談」を見て転職活動を躊躇してしまっている方もたくさんいるでしょう。
ただ、転職に関する正しい知識を身につけ、慎重に準備を進めていけば転職を成功させられる可能性が高くなります。
転職をして待遇改善をしたい、あるいはさらなるスキルアップを目指したいという方は、今回紹介したことを参考にしながら、時間をかけてじっくりと転職準備を進めていきましょう。
「自分一人で転職活動をするのが不安・・・」
という方は、転職サイトや転職エージェントの利用も検討してみてください。